派遣村への誤解や無知の頻出と、その背景(1)

今日は派遣村の撤収日。

日比谷派遣村についてブログやミクシイの日記を検索すると、批判的な発言が頻出している。
しかし、それらの批判の中には、誤解や無知に基づくものが少なくない。
具体的にどういう誤解や無知が存在しているのか、その背景を含めて検証を試みたい。



最初に具体的な発言例を紹介する。
「スケジュール」に関する誤解。
以下のような意見を目にした(リンクは貼らないでおく)

これが、ほんとなら…
レクリエーション?してる場合じゃないでしょう。。

スケジュール
1 / 2予定

9:00朝食
10:00お風呂・床屋
12:00昼食
13:00レクリエーション
15:00夕食準備
17:30夕食
19:00交流タイム
21:00映画観賞

個別での、これからの生活支援カウンセリングとか現状からの短期的目標の確率とか、、
(ちなみにカウンセリングは、特別な資格がいらないので、自称カウンセラーもいます。
心理系や医学系だけでなく、生活に対するカウンセラーもいます。)

次の就職先についての相談とか、、(ハローワークは休みだと思いますが)
就職に役立つ、資格や技術を身につけるとか(またはその方法を知らせるとか)
やるべきことがあるでしょうに、、

この方は「痛いニュースhttp://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1206317.htmlを読んで日記を書いているようだが、派遣村のブログには目を通していないようだ。

派遣村のブログのトップには、以下のように明記されている。

活動 
相談活動(労働相談、住居相談、生活相談…)
食事対策(朝・昼・晩−炊き出し)
住居対策(ハローワークが開く1月5日までの簡易宿泊)

同ブログに限らず、12/31以前のマスコミ報道でも「相談」機能については言及されている。
実際派遣村の中心にある本部テントは、上記の相談所として機能してきた。
リクリエーションは、その右手にある集会所テントや屋外で行われていた。


これと似た批判発言例として

遊んでる暇があるなら次の仕事の準備をすればいいのに


という類のものがある。
年末年始、ハローワークが閉まっているから「派遣村」が企画されたわけだ。
これは誤解と言うよりは無知に基づく批判というべきだろう。

この他、「厚労省講堂開放要求」のときに、多くの批判がなされたようなので引き続き検証予定。
とりあえず、朝7時からの撤収作業の手伝いに行ってきます。
*1

*1:書いている本人は意識しているのかどうかはわからないが、ブログで何かを論評し、それをネット空間に公開した瞬間から、その「論評」もまた他者の批評にさらされる。
上の方の場合は、当該団体(派遣村実行委)のブログに目を通すという行為(ググればすぐにURLは検索できただろう)を経ずに、記事を書いたのだろう。