2007-01-01から1年間の記事一覧

主な記事のリスト

基本的な問題意識は「戦後和解」。戦後和解のプロセスを阻む要因として「歴史修正主義」に注目する。歴史修正主義の一大トピックである「南京事件」にモチーフを絞り、日本軍史料から同事件を実証的に考察しつつ、南京事件否定論が「偽りの問題設定」の上に…

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コメント欄がものすごい展開に。 一人でここまで大勢とやりあうガッツに脱帽。 http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid412.html毎年のことながら12月は議論に参加する時間的余裕がないので、気付いた点についてここでコメント。「死体の臭い」につい…

南京事件70周年であり、南京侵略70年でもあり

「クッキーと紅茶と」を開設して3回目の12月13日を迎えた。 一般的には、南京事件の開始は1937年12月13日とされている。ということで、今日は70周年の日にあたる。 と、あらたまってはみたものの。南京事件については、私にはまだまだわからないこと、知らな…

ピーター・バラカンさん、催涙スプレーで軽傷を受ける

実は、前日まで行こうと思っていたイベントだった。 ジョン・レノンの命日に合わせたイベントだった。 そんな日にこのような凶行が起こった。 http://www.asahi.com/national/update/1208/TKY200712080208.html ピーター・バラカンさんらに催涙スプレー 東京…

「論座」と「世界」最新号の南京事件記事

今月13日は南京事件発生から70周年になりますので、いくつかの雑誌で南京事件特集が組まれています。 とりあえず、「論座」「世界」の記事の概要をお知らせします。 朝日新聞社「論座」2008年1月号(発売中) 特集 歴史学と現実政治 「世界史の中の南京事件…

12月7日にシンポ「南京事件とマニラ戦」

http://nalcano.blog80.fc2.com/blog-entry-71.html南京事件とマニラ戦――真実と和解の模索―― ― CsPRレクチャー・シリーズ第7回 ― 日時 2007年12月07日 場所 一橋大学(国立)東キャンパス マーキュリータワー4F 3405号室(マルチメディア教室) 開催する組…

南京事件否定派のムック&増刊、3点を走り読み

今週に入って、「正論」別冊、「WILL」別冊、「別冊宝島」と3点が相次いで刊行されました。 まだ走り読み段階だが、3点とも、予想通り「日本軍史料隠し」のうえに南京事件否定論を構築しています。 (否定派が隠し通す日本軍資料についてはhttp://d.hatena.n…

scopedogさんの「否定論批判」エントリ

とても丁寧な「否定論批判」を書かれています。http://ameblo.jp/scopedog/entry-10053587358.html

埼玉県平和資料館の「文字隠し・写真隠し問題」が解決へ

同問題については、以下の海形マサシ氏による報告(2006年7月)を参照ください。 http://www.news.janjan.jp/area/0608/0607308786/1.phpその後の進展。芹沢昇雄氏による報告。 http://www.news.janjan.jp/area/0707/0707290063/1.phpそして今日、「薔薇、ま…

10歳に満たなかった夏淑琴さんの「南京事件」(マギーフィルム説明文の日本語訳)

今回の判決によって夏淑琴さんの名を知った人もおられると思う。当時8歳の夏淑琴さんはマギー撮影のフィルムに映っている。 先日のエントリでマギーのフィルム説明文を引用したが、日本語訳は付けなかったのに気がついた。 今回はその日本語訳(石田勇治氏訳…

東中野氏敗訴と「bayonet」問題

かみ砕いて説明しますが、うまくいくかなあ。(不適切な記述があったらご指摘を) ・前提;bayonetには「(銃剣で)突き刺す」「(銃剣で)突き殺す」の2つの意味がある。 【bayonet】(抄) ━━[動](〜・ed or 〜・ted, 〜・ing or 〜・ting) (他) 1 …を…

東中野修道氏、夏淑琴さん名誉毀損訴訟第一審で敗訴

この訴訟は南京事件の初期、城内南部で起こったいわゆる「新路口事件」の被害者である夏淑琴さんが、東中野修道氏と展転社を名誉毀損で訴えていたものである。新路口事件と、東中野本(『「南京虐殺」の徹底検証』)については、k-kさんが詳細な分析を加えて…

南京事件70周年国際シンポジウム、東京シンポ情報

シンポ実行委のブログで概要が発表された。 http://d.hatena.ne.jp/December2007/20071028 主催 南京事件70周年国際シンポジウム実行委員会 明治大学軍縮平和研究所テーマ 「過去と向き合い、東アジアの和解と平和を」 日時 2007年12月15日(土)?16日(日) 会…

10/20(土)に都市爆撃のシンポジウム、10/21(日)に南京事件のシンポジウム

10/20(土) 「無差別爆撃の源流 ゲルニカ・中国都市爆撃を検証する」 主催 東京大空襲・戦災資料センター 戦争災害研究室 日時 2007年10月20日(土)13:30〜17:30 会場 日本大学歯学部 2号館地下1階第1講堂 http://www.tokyo-sensai.net/info/info2007/info…

谷寿夫、講義で「略奪、強盗、強姦はかえって士気を旺盛にする」と述べる

太平洋戦争中に海軍教育局長を務めた高木惣吉が、谷寿夫(南京事件当時の第六師団長)について述べた発言が、実松謙『海軍大学教育 戦略・戦術道場の功罪』(光人社)に収録されている。高木は以下のように述べている。 谷大佐の陸戦術は、興味と教訓の多い…

青年会議所(JC)と歴史修正主義

なんだか本当に動いているみたいだ。 http://d.hatena.ne.jp/yuki-ice/20070920

ポール・ギルロイ来日

10月10日は水曜日なので、私は行けませんが… 10/10 和光大学総合文化研究所公開シンポジウム 【ポール・ギルロイ講演会 Could You Be Loved?】 http://www.wako.ac.jp/what_new/2007/2007-0913-1009-1.html 和光大学総合文化研究所が主催するシンポジウムの…

【再掲】「六十年経っても癒されない彼らのこの圧倒的他者性」

これも再掲。 読み直すと、この「他者性」ということの重みが、一年前よりもずっと痛切に感じられる。野原さんは水木しげるの作品を紹介しつつ考察されている。 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20060902 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20060819#p4に書いた…

【再掲】靖国神社と「ほめてごまかすメソッド」

今年の8/15は、昨年ほど靖国問題が焦点にはならないようだが… 昨年の9/4に書いたエントリを再掲します。 http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20060904同記事へのブックマーク http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20060904/p1 しか…

[社会現象としての大虐殺否定派]【レジュメ転載】南京事件における否定派の「無人トリック」

お久しぶりです。 先日、某所で発表したレジュメを転載します。 ●はじめに…まかりとおる印象操作 日本人の多くは「南京事件」の空間範囲を知らない。また、当時の南京市の空間範囲もしらない。この2点への無知につけこみ、否定派は「30万大虐殺なんてありえ…

[社会現象としての大虐殺否定派]「史料を読まずに南京事件を語りたがる」症候群

「数学屋のメガネ」さんの、(相変わらずの)見解を引用。 太字は青狐による。http://d.hatena.ne.jp/khideaki/20070709 小室氏の、南京大虐殺が「捏造」であるとする解釈には、日本の軍隊にはジェノサイド(ある人種・民族を、計画的に絶滅させようとするこ…

安倍首相発言…これこそ「自虐」の極みでは?

ミクシイのニュース欄より転載。 http://www.yomiuri.co.jp/ (読売新聞 - 07月01日 20:32) 民主党の小沢代表は1日の党首討論で、久間防衛相が米国の原子爆弾投下を巡り「しょうがない」などと発言した問題に関連し、「(原爆投下について)謝罪を求める考え…

沖縄県議会が全会一致で

明日は慰霊の日だ。 そして、その前日に、沖縄県議会は以下のような意見書案を可決した。 (読売新聞 - 06月22日 11:35) 文部科学省が、高校日本史の教科書検定で沖縄戦での住民の集団自決に「日本軍の強制があった」とする表現に検定意見を付け、修正を求め…

「南京事件70周年国際シンポジウム」実行委の共催シンポ、今日です

詳細は前のエントリ参照。 自分は仕事で行けそうにありません(汗)

「南京事件70周年国際シンポジウム」実行委の共催でシンポジウム

「『好みの木を見て、森を見ず』〜安倍政権の歴史観を問う〜」というシンポジウムが、ピースボート地球大学と「南京事件70周年国際シンポジウム」実行委の共催で行われるとのことです。 http://d.hatena.ne.jp/December2007/20070524 『好みの木を見て、森を…

「南京大虐殺」概念について

「南京大虐殺」という言葉は、私は基本的に使用していません。 「南京大虐殺」の定義ですが、私は1937年-38年の南京での「大規模な虐殺」という意味ととらえています。 ここでは「大」の定義、「虐殺」の定義の2点が問題となります。 まず「虐殺」の定義は複…

結局、日本軍の「愚行」隠しが目的なのでしょう(潜水艦さんの奇行について)

潜水艦さんが上記ブログで反論らしきものを書いているので引用。 言い換えると、被害者(中国)の側が言おうが言うまいが、日本人は南京事件の日本軍の「愚行」を批判する必要があるし、その「愚行」批判や反省は、世界に向けて発信するべきだというのが基本…

万単位の殺害に「贖罪意識感じる必要はない」と述べる潜水艦さん

潜水艦さんが南京事件全体についての見解を述べているので引用。 http://blog.goo.ne.jp/ojisannsama/e/4265a895a10f7e5aff58215648acacf4コメント欄 だけどさ、南京で何万人か殺されてたとしても贖罪意識感じる必要はないと思うね。 先に仕掛けてきたのは国…

「引用のブツ切り、または改変」というデマを流す潜水艦さん

例の「デマ師」潜水艦さんが、nmwgip氏の意見に乗っかって、笠原十九司氏や吉田裕氏の誹謗中傷をしていますので、その誤りを指摘しておきましょう。

少し更新が滞ります

5月は多忙のため、多少更新が滞ると思います。