結局、日本軍の「愚行」隠しが目的なのでしょう(潜水艦さんの奇行について)


潜水艦さんが上記ブログで反論らしきものを書いているので引用。

言い換えると、被害者(中国)の側が言おうが言うまいが、日本人は南京事件の日本軍の「愚行」を批判する必要があるし、その「愚行」批判や反省は、世界に向けて発信するべきだというのが基本的姿勢です。

歴史をどうこう言うんなら、当時の中国にあった無秩序なナショナリズムも指摘しとくべきだろうね。それ、この間の反日デモ大騒ぎでも健在だって解っちゃったしさw

これ、反論になっていませんね。
当時の中国に無秩序なナショナリズムがあったからといって、南京までの300キロを自前の食糧も持たずに「略奪」しながら侵攻していい、という論理は成り立たないし、南京を侵攻していい、という論理も成り立たないし、逃げようとする難民を殺してもいい、という論理は成り立たないし、市民を苦力のように使役して用済みになったら殺してもいい、という論理は成り立ちません。




これらは当時の日本軍上層部も「愚行」として認識していたことです。「中国の無秩序なナショナリズム」を持ち出したところで「愚行」が「愚行」でなくなるわけではないのです。


無理矢理な曲解、歪曲
さて、次の解釈は完全な「曲解」、あるいは私の発言の「歪曲」です。

青狐氏のを言い替えると、

「中国は近代以降、何一つ反省すべき点もない被害者であった。日本はそこにつけ込んで侵略の魔の手を広げて収奪と暴行を中国人に繰り返した。これは人類の悪だ。だから世界に中国様の都合にあった情報だけを発信して、日本人に贖罪意識をもってもらいたいんだ。」

どうでしょう、この歪曲ぶり。
日本史の認識として(当時の陸軍内部ですら「愚行」として認識していたことを)認識し、発信しようという発言が、どうして「中国様の都合にあった情報だけを発信して」に読み替えられるのやら。

私が一貫して述べていることは「中国の都合とは関係なく」認識し、発信しようということです。
しかし潜水艦さんは、青狐=「中国様の都合に迎合」というレッテルを貼ろう、貼ろうと粘着し続けている。

結局、愚行隠しか

最後に、潜水艦さんはなぜこのような無理のある「曲解」「歪曲」を繰り返すのかな、という問題について。
結局、これは「愚行隠し」を動機にした言動ではないか、と考えています。
日本軍の「愚行」は戦後一貫として隠蔽される傾向があった、それに対し青狐は「愚行」を(日本軍史料を基に)紹介しているわけですが、その青狐に「媚中」のレッテルを貼ることで、日本軍の「愚行」が多くの人に知られるのを妨げたい、という構図ですね。

これは、南京事件にも日中戦争にも限定されない普遍的な構図です。企業の内部告発でも見られるだろう構図です。内部告発を、「敵の手先」「利敵行為」というレッテル貼りで封ずるという感じで。
しかし内部告発を封じてしまうことによって、その企業内部で同じ過ちが繰り返されたり、(業界内の)他の企業でも似たような過ちが行われたりするわけです。