南京事件70周年国際シンポジウム実行委員会、HP開設

約1年かけて、アメリカ、カナダ、イタリア、ドイツ、韓国、マレーシア、中国、日本、フィリピンの9か国で行われます。
東京でのシンポジウムは12月15日(土)・16日(日)。


http://www18.ocn.ne.jp/~nanjisy/

代表の尾山宏氏(弁護士)による、趣意書の一部を引用します。

 私たち日本国民は、戦後62年になるというのに、これまでに戦争責任について徹底した国民的論議をしたことがなく、それを避け続けてきました。最近ではむしろ政治家や国民の多くが戦争責任を否定するようになりました。そのことが現在のわが国の右翼的潮流を生む最大の原因になっていると考えられます。このままでは21世紀のわが国の前途は危ういと言わねばなりません。

 今日では第二次世界大戦の敗戦国と戦勝国とを問わず、第二次世界大戦中の自国の非人道的行為を反省・謝罪・補償するようになっています。それが必ずしも十分なものではないにしても、自国の行為について反省謝罪しさらには補償することは、現在の世界的趨勢になっています。わが国には1995年当時の村山富市首相の談話があるものの、謝罪の誠実さ、具体性、補償の有無の点で、他国の謝罪や補償には比すべくもありません。とくにわが国と同じ敗戦国であったドイツは、その誠実な反省・謝罪や補償のゆえに多くの国の人々の尊敬さえかち得ています。わが国の不誠実な態度は、ドイツと比較してしばしば他国の批判の的になっています。いま私たちが何もしないでいれば、わが国は永久に謝罪も補償もしない国として歴史に汚名を残すことになりましょう。

 それに対し前記の国際シンポジウムを成功させることができれば、東アジアの友好と安全保障を促進し、いまだに大量殺戮・大量破壊が終息しない世界における和解の促進と平和の確立に、大きく貢献することができます。