先日の「詐話師」発言は何を根拠になされたのか。

昨日触れた
http://mana0613.blog20.fc2.com/blog-entry-179.html
のブログ主さんは、

結局この爺さんも「詐話師」なんだね。

と述べていたわけだが、新しいエントリ
http://mana0613.blog20.fc2.com/blog-entry-189.htmlを見ると、

中谷孝氏については、色々なサイトで取り上げられているようで、彼が直接体験した内容ではなく、聞いた内容を今回のTBSでの放送で放映したようである。

戦争体験を語るのは非常に貴重であり、それ自体は批判されるものではなく、これからどんどん行っていただきたい。
しかしながら、恰も自身が体験した内容で語られるの問題であろうし、氏がそのように語っていないとしたら、それはマスメディア(一部の)に大きな問題があるだろうと思う。


となっている。
では、先日の「結局この爺さんも「詐話師」なんだね」という発言はどうなったのだろう。
中谷氏に対する「詐話師なんだね」という発言は根拠があるのだろうか。




さらに、前のエントリでは

この爺さんが本当に南京攻略作戦に従軍していたかどうか?なんてすぐに調べられると思うのに、何も調査せずに報道するとは・・・

とあるが、ネット上で確認できる限りでは、TBSの報道内容は

「虐殺のなかった戦争などありえません」。第二次世界大戦当時、陸軍の特務機関員だった男性が、南京での虐殺の様子を初めて語りました。

「非常に興奮した(日本軍の)兵隊たちは、怪しいと思う住民を全部引っ張った。やった人が言っていたが、『怪しいやつは、皆殺せ』ということで、殺してしまった。これが事実です」(中谷孝さん)

というもので、この情報に基づく限りでは「中谷氏が南京戦に従軍したと報道」してはいないし、中谷氏が「あたかも自身が体験した内容で語った」とも報道していない。

どうやらこのブログ主さんは、TBSが「中谷氏は南京戦に従事した」と報道したのか、中谷氏が「あたかも自身が体験した内容で語った」のか、その程度の事実確認もしていないようだ。
その程度の事実確認もせずに、中谷氏のことを「詐話師」とか「中谷のじっちゃんは呆けてきたんだろうね」などと発言するのは、いったいどういうことなんだろうと思う。