私を競売台に立たせないでおくれ

『No More Auction Block』の歌詞をネット上で見つけた。

http://www.jca.apc.org/stopUSwar/notice/blowinginthewind.htm

わたしを競売台に立たせないでおくれ
もういい もうたくさんだ
わたしを競売台に立たせないでおくれ
おびただしい数の人が売られていった

親方の鞭はもうたくさんだ
わたしに降り降ろさないでおくれ
親方の鞭はもうたくさんだ
数えきれない人たちが犠牲になった

当時ディランとフォーク・グループ「ニュー・ワールド・シンガーズ」を結成して演奏活動をしていたハッピー・トラウムとボブ・コーエンは言う。

『No More Auction Block』という歌が出来たのは、1865年。奴隷が解放された年で、かつて奴隷だった人たちが、自由を歌った曲なんだ。彼はこの曲をベースにしたんだ。この曲を歌っていたのは、黒人女性ボーカリストだったから、凄く強い印象とメッセージを観客は受けたんじゃないかな。グリニッチ・ビレッジで毎晩のように歌っていたし、ボブ・ディランも毎晩のようにステージを見に来ていたから、何度もこの曲を聴いていたと思うよ。フォークソングでは、他の曲のメロディーをベースにして、曲を作ることがよくある。曲があって、そこに自分の歌詞をのせていくんだ。