井沢元彦先生はシャドーボクシングがお好き?

http://d.hatena.ne.jp/jimusiosaka/20050928より転載。

#野良猫
『たとえば「反日日本人の正体(井沢元彦)」にも載っています。必要ならば、取り寄せて確認してみてください。似たような話題ですと、本多勝一が「南京への道」などの著書で、文化大革命を賞賛していた部分を重版の際に削除していたとか、「百人斬り報道」の誤りは認めないものの「週刊金曜日」の編集後記で「レイプ・オブ・ナンキン」の内容を批判していたというのもあります。』

# Jonah 『>「百人斬り報道」の誤りは認めないものの「週刊金曜日」の編集後記で「レイプ・オブ・ナンキン」の内容を批判していたというのもあります。

それも『反日日本人の正体』に載っているエピソードなんでしょうか。それを見てみる必要があるかも知れませんが、野良猫さんの書いたことから判断するなら、「百人斬り報道」の誤りは認めないことと、「レイプ・オブ・ナンキン」の内容を批判することって別に自家撞着しないでしょう。』

# bluefox014 『井沢氏は、「朝日新聞の正義」という本で本多勝一氏を批判していますね。以下に引用します。

「71年当時に、朝日新聞の記者だったジャーナリストの本多勝一氏が「中国の旅」という連載キャンペーンの中で日本軍の少尉2人が前線で敵兵の百人斬り競争をしたという記事を書き、それに山本さんが「この物語は『伝説だ』」と指摘して論争になったわけです。でも、物理的にも、歴史的な常識、戦争の常識から言っても、日本刀一振り(1本)で銃を持っている敵兵を百人も斬れるなんてことはありえないわけですよ」

ところが、本多氏の著書にも当時の新聞にも二人の少尉が「銃を持っている敵兵を百人斬った」などという記述はありません。そもそも本多氏は、少尉たちが斬った相手は武装を解いた中国兵士たちで、「白兵戦での百人斬り」ではなく「据え物百人斬り競争」だったと「中国の旅」で述べています。
つまり井沢氏は、批判対象の書籍の文章(しかも基本的事柄)をきちんと読めない、あるいは読んだ上で内容をねじまげて紹介する、のいずれの状態で、上の発言をされているわけですね。いわゆるシャドーボクシングの典型例です。

このような例を見る限り、井沢氏が「誤り」と指摘した事柄は本当に誤りなのか、一定の留保が必要でしょう。井沢氏の国語力の低さ故の誤読とか、井沢氏の意図的なデマである可能性がありますから。』