東京電力はこのように安全性をPRしていた

「国や専門家の言うことを信用しろ」などという発言が出回っているが、
専門家の言うことにウソがないのなら、そもそも今回のような事態は起こっていないはず。

東京電力のPRサイトには、こう書かれている。

東京電力地震対策について」
http://www.tepco.co.jp/nu/knowledge/quake/index-j.html#anchor4
同「多重防護」
http://www.tepco.co.jp/nu/knowledge/safety/safety01-j.html
以下一部引用。

1.非常用炉心冷却装置(ECCS)
 原子力発電所では一次冷却系主配管の瞬間的破断により原子炉の水がなくなるという事故などを想定し、非常用炉心冷却装置や原子炉格納容器が設けられています。まさかの事故の場合でも、燃料を水づけにして冷却するとともに、格納容器スプレー系によって、格納容器内に漏れた蒸気を冷却、凝縮させて格納容器内の圧力を下げ、気体状となっている放射性物質を大幅に減少させます。さらに残留している放射性物質は、非常用フィルターをとおして低減させるようにしています。
(ECCS:Emergency Core Cooling System)
2.五重の障壁
 原子力発電所では環境への放射性物質の放出を極力抑制するため「五重の障壁」によって放射性物質を閉じこめています。
(以下略)

ECCSが作動しなかった場合の方法については、何一つ説明がない。
では、ECCSはどんなときでも必ず作動するものかといえば、それは今回の事態が示しているとおり。
早い話、東京電力は、現地の人、日本に住む人すべてを欺いてきたのだ。

かつての親友は大熊町の出身だ。
福島原発は、福島で使われる電力ではなく、首都圏で使われる電力のために発電していた。
東北電力発電所ではない、東京電力発電所なのだ。

国も同罪である。
経済産業省の外局である原子力安全保安院福島第一原子力発電所及び福島第二原子力発電所の耐震安全性について」
http://www.pref.fukushima.jp/nuclear/info/pdf_files/100805-13.pdf