NHK衛星で12/1、12/2に「ソンミ村 虐殺の真実」


前編;12月1日(水)23時〜23時50分 衛星1
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/101201.html

ベトナム戦争中、アメリカ陸軍が南ベトナムのソンミ村ミライ集落を襲撃し、無抵抗の村民数百人を殺害、集落を壊滅状態にしたソンミ村虐殺事件ベトナム反戦運動の象徴となり、国外でもアメリカ軍が支持を失うきっかけとなった。
ソンミ村の掃討作戦を実行したのはアメリカ陸軍第23師団C中隊で、多くの仲間を解放戦線の地雷や狙撃によって失い、“姿の見えない敵”の攻撃に苛立っていた。1968年3月16日、C中隊の兵士たちは、機関銃を乱射しながらミライ集落を襲い、高齢者や女性、子どもを含む非武装の村民を無差別に殺害し、集落を焼き払っていった。民間人はおらず、全員が敵か敵の協力者だという誤った情報を知らされていたのだ。
兵士たちの中には、攻撃が始まって間もなく状況に違和感を覚えた者もいた。しかし、軍隊においては上官の命令は絶対。元兵士の一人は、水路に集めた住民を銃殺しろと命じられたのが自分だったら、拒否できたかどうかわからないと語る。(後編につづく)

後編;12月2日(木)23時〜23時50分 衛星1
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/101202.html

ベトナム戦争中、アメリカ陸軍が南ベトナムのソンミ村ミライ集落を襲撃し、無抵抗の村民数百人を殺害、集落を壊滅状態にしたソンミ村虐殺事件ベトナム反戦運動の象徴となり、国外でもアメリカ軍が支持を失うきっかけとなった。
ソンミ村ミライ地区での掃討作戦の民間人犠牲者は300人とも500人とも言われている。しかし作戦終了後の報告では、解放戦線の死者123人との嘘の報告が上げられ、民間人大量虐殺の事実は隠蔽された。その後、C中隊をはじめ、事件に関わった兵士の多くは、ベトナムの奥地で孤立させられたり、危険な任務に就かされたりしたと語る。
翌年、新聞のスクープで事件は発覚。ベトナム反戦運動の活発化を招くとともに、軍のあり方をめぐる社会論争が起きた。事件が明るみになる過程を、調査の担当者や聴取を受けた元米兵などへのインタビューを通じて改めてたどる。(全2回)