フリー・チベットを提唱する人間のかなりの割合の人が、この人に殴り飛ばされそう


自分を含め、フリー・チベットを提唱する人間のかなりの割合の人が、この人に殴り飛ばされそうだというお話。

参照;「十条、ワシ氏に「お前がもしも日本人だったら、殴り飛ばしてやりたい気分」と言われる」
http://d.hatena.ne.jp/jujo/20080515
もとのやりとりは「ワシ」氏のブログのコメント欄(100以上あるコメント欄の96番目以降)
http://blog.goo.ne.jp/ojisannsama/e/f15bb346671becf1e77090e258e5c626#comment


さて問題は、なんでワシさんが十条さんを「殴り飛ばしてやりたい」と思ったか?なのだが、どうやら、十条さんが「どんな社会体制だろうがその国に住む人間が決めること」という考えに基づき

チベット支配も植民地朝鮮支配も不当」だと主張しただけの話なんですが。

という立場に立っているからのようです。
発端となった十条さんの発言は以下の通り。
潜水艦さんの「ダブスタ」を暴いたのが契機だった。

Unknown (十条)
2008-05-15 05:23:56

チベットに対して潜水艦さんは

>つーか、どんな社会体制だろうがその国に住む人間
>が決めることだろう。理由とかもあるはずでね。

という態度に立っています。ならば、韓国に対しても

>つーか、どんな社会体制だろうがその国に住む人間
>が決めることだろう。理由とかもあるはずでね。

という立場に立つべきですね。
つまり、ソウルの宮城を日本軍が包囲して威圧した状態で第二次日韓協約を締結させたことも、第三次協約も、三次協約体制下で締結された合邦条約も「どんな社会体制だろうがその国に住む人間が決めることだろう」という価値基準で照らし合わる限り「いけないこと」という立場に立つべきです。

この場合、その国が近代化しているか停滞しているかは関係ないはずですね。「近代化されず停滞していたから他国の領土になってもやむをえない」という論を唱えたら、韓国もチベットも両方「他国の領土になってもやむをえない」ことになってしまいます。

また、隣国の安全保障上の都合で「他国の領土になっても仕方がない」という論を唱えるなら、韓国もチベットも両方「他国の領土になってもやむをえない」ことになってしまいます。

いずれも、「どんな社会体制だろうがその国に住む人間が決めることだろう」という原則に反します。


ところが、潜水艦さんは

チベット=「どんな社会体制だろうがその国に住む人間が決めること」原則を適用し、
韓国=「どんな社会体制だろうがその国に住む人間が決めること」原則を適用しない

という「ダブスタ」を犯しています。
この時点で、潜水艦さんの「討ち死に」です。

これに対し、ワシさんが横レスを入れます。

十条、・・・・まだおったんか?(笑)
元気でやっとったか?


またお前、眠たい事を言っておるな・・。
日韓併合」について、まだ恨み言を言いたいようだな??

日本はロシアの脅威を感じていたから安全保障上やむをえなかったと思うんだが、どう思うか?日本側の立場に立つとどう思うよ??

当時の朝鮮は独立国などでは無い。
清の属国だ。
もしかしたらロシアに占領されてたかも知れない・・。

小中華思想に凝り固まっていたとしたら、
日本に併合されるよりは、シナの属国の方が良かったのかも知れんがなぁ・・・。

何れにしろ、朝鮮は国の対を成してはいなかった。
列強に翻弄され、支配される運命にあった。
つまり、朝鮮の支配者はシナであり、ロシアが取って代わる可能性もあったが、結果的に日本になった。
そう言う事だ。
他人を恨む前に、自助努力を怠った先人を恨むが良いと思うがな・・。

一方、チベットは元々独立国だ。
ちゃんと独立宣言をしたじゃないか?
それを「解放」の名の下に侵略をしたのがシナだ。

それとも何か?
シナはインド・ネパールの脅威を感じていたのかね?
チベットに向かって「早く独立しなさい!」と言ってたのかね??
朝鮮に於いて、チベットと同じ虐殺被害があったのかね??

ワシはApeman(通りすがりの日本人)に聞いたよな?
シナ解放軍はチベット人を何人ほど虐殺したのか??
・・ってね。
一切答えなかったね?(笑)
南京大虐殺で何人が虐殺されたのか?」ってワシからの問いに答えられなかったのと全く同じ様に・・。

日韓併合」と「チベット侵略」は全然違うのよ。

お前らが「同じだ〜!」と叫ぶのは"ある民族が、他民族の支配を受けた!"と言う1点のみだ。
それまでのプロセスは朝鮮とチベットは、全然違うわな。

>隣国の安全保障上の都合で「他国の領土になっても仕方がない」という論を唱えるなら、韓国もチベットも両方「他国の領土になってもやむをえない」ことになってしまいます。

↑:だから十条、これは正しくないわ。

もうチョット勉強してから、またおいで!

これに対し、十条さんは「どんな社会体制だろうがその国に住む人間が決めること」という原則を貫きます。

「どんな社会体制だろうがその国に住む人間が決めること」 (十条)
2008-05-15 16:50:23


ワシさん、私は潜水艦さん同様、「どんな社会体制だろうがその国に住む人間が決めること」という原則に立っています。

>日本はロシアの脅威を感じていたから安全保障上やむをえなかったと思うんだが、どう思うか?日本側の立場に立つとどう思うよ??

日本がどう考えようと、潜水艦さんの仰るとおり「どんな社会体制だろうがその国に住む人間が決めること」でしょう。つまり、韓国については、韓国に住む人たちが決めることです。

>当時の朝鮮は独立国などでは無い。

1875年の日朝修好条規で「朝鮮は自主の国であり、日本と平等の権利を有する国家」であることが確認されています。また、1895年の下関条約で「完全無欠な独立自主の国」であることが明記されています。

ですから、チベットを独立国と扱うのならば、少なくとも1895年以降の朝鮮も独立国として扱うのが当然ですね。
ですから、「どんな社会体制だろうがその国に住む人間が決めること」です。

>何れにしろ、朝鮮は国の対を成してはいなかった。
>列強に翻弄され、支配される運命にあった。

上記のように、朝鮮は「完全無欠な独立自主の国」として扱われるべきですね。チベット同様。ですから、チベットにも朝鮮にも「列強に翻弄され、支配される運命」ではなく、「どんな社会体制だろうがその国に住む人間が決めること」ではありませんか?

>「日韓併合」と「チベット侵略」は全然違うのよ。
>お前らが「同じだ〜!」と叫ぶのは、
>"ある民族が、他民族の支配を受けた!"と言う1点のみだ。
>それまでのプロセスは朝鮮とチベットは、全然違うわな。

つまりワシさんも、「ある民族が、他民族の支配を受けた」点ではチベットと韓国は共通だと認めるのですね。でしたら、チベットと韓国、ともに「どんな社会体制だろうがその国に住む人間が決めること」と考えるべきでしょう。

さらに、レイシズム発言にも釘を指す。

相変わらずのレイシストですね (十条)
2008-05-15 17:33:03

補足。

私は自らがコリア系だと表明したことは一度もない(事実、コリア系ではない)のですが、にもかかわらず、ワシさんは私に対して

>「日韓併合」について、まだ恨み言を言いたいようだな??
>他人を恨む前に、自助努力を怠った先人を恨むが良いと思うがな・・。

という言葉を発しておられますね。相変わらず、愚かなレイシストなんですね。
ここで韓国併合を正当化しているワシさんと潜水艦さんが、ともに「レイシスト」であることは象徴的だなあと感じます。


この発言に対し、ワシさんはご立腹したらしい。

相変わらず (ワシ。頭が固いなぁ十条くん。)
2008-05-15 18:00:13
十条が在日でも日本人でもワシはどっちでもええけどな・・。
どう考えてみても、お前の思考回路は、日本人のそれでは無いよ。
『十条は在日』・・・これは別にレイシストでも何でも無い。
むしろ、・・いっそのこと「ボクは在日です!」とハッキリと言った方が良いよ。
ワシはお前がもしも日本人だったら、殴り飛ばしてやりたい気分なんだ。
「貴様!日本人のくせに何と言う考え方だ〜〜!!」・・・ってね。
だけど、お前が在日ならば、そういう考えに陥ってしまうのも解かるからなぁ・・・・。
「在日だ!」と言われて、
直ぐに「言った貴方はレイシスト!」ってのも芸がないねぇ。

この人の露骨なレイシズムは今に始まったことではないので驚かない。
それにしても。
私を含めて、「フリー・チベット!」に賛同する日本人かなりの割合の人が、ワシさんに殴り飛ばされそうですね。


私を含め、少なからぬ数の「フリー・チベット!」賛同者は「よい植民地支配、悪い植民地支配」という問題ではなく、民族自決権を侵犯したこと自体を問うていると思う(デモで出会った人の話を聞いてもそう思う)。*1

にもかかわらず、「侵犯してもいい民族自決権」と「侵犯してはいけない民族自決権」の2パターンがあるかのような論を立てるのが「植民地朝鮮支配を正当化する」人間たちの論調だ。

おそらく、チベット支配を正当化する中国人も、「侵犯してもいい民族自決権」と「侵犯してはいけない民族自決権」の2パターンがあると主張するのだろう。
同じ穴のムジナである。
それぞれが「民族自決権は侵犯してはいけない。ただし、我が民族が侵犯した場合は許される場合もある」と言っているようなものだ。


そういう態度は、けっきょく「フリー・チベット!」の足を引っ張ると思う。







【補足】
この議論では、もうひとつ重要なことが指摘されている。
「対ロシア防衛」のために韓国の民族自決権を奪う、という論理のウソ臭さは、上記の議論における「通りすがりの日本人」さんによって的確に指摘されている。
同氏は以下のように述べている。

ロシア(ソ連)軍の南下を防ぐという理由なら、今の在日米軍と同様に鴨緑江豆満江沿いを中心に各地に日本の軍事基地を作り、軍隊を駐屯させておくということで、安全保障の問題は、解決できませんか?

つまり、対ロシア防衛という観点から考えても、韓国の主権を奪う必要はなかったと言えるだろう。
では、なぜ「軍事基地」駐屯では不十分で、韓国そのものを(経済的デメリットを承知で)「併合」(植民地化)したかという問題が生じる。
その問題を対韓国政策という枠組みだけで考えるのは不十分だろう。むしろ、満州華北への「進出」拠点としての韓国(朝鮮)という位置づけだったからこそ、「軍事駐屯」だけにとどまらず植民地化に至った、と考えるのが妥当だと思われる。
この点については、もう少し勉強したいと思う。

*1:なお、上記の議論においては、潜水艦さんも(チベットに限り)民族自決権を尊ぶ立場に立っている