南京事件は日本語圏で起こった事件ではない

2008年もよろしくお願いします。
ここであらためてご挨拶めいたものを。

南京事件は日本ではなく、中国語圏である中華民国(当時)の南京で起こった事件です。
したがって、証言・史料の多くは中国語で記録されています。

私のように日本語しか読めない者には、日本語化された証言・史料のみで南京事件の歴史的事実に迫るという困難があります。したがって、自力では「部分的事実」にしか迫れないという制約を受けます。
本ブログもそのような制約の下で運営されてきました。

その制約下でも、「否定論」に対しては、有効な反論を行うことが可能でした。それは否定派が「日本語史料隠し」というテクニックに依拠していたからです。彼らの主張がデマゴギーであることを指摘するのは、日本語力だけで充分だったのです。

このような条件のもとで、否定派(歴史修正主義)批判には微力ながら寄与できたと思ういっぽう、事件の概要をわかりやすく伝えることができたか?という点では甚だ自信がありません。

とりあえず日本軍史料から伺うことのできる南京事件像だけでも、頑張ってお見せできればと思います。
よろしくお願いします。