「引用のブツ切り、または改変」というデマを流す潜水艦さん

例の「デマ師」潜水艦さんが、nmwgip氏の意見に乗っかって、笠原十九司氏や吉田裕氏の誹謗中傷をしていますので、その誤りを指摘しておきましょう。


http://blog.goo.ne.jp/ojisannsama/e/4265a895a10f7e5aff58215648acacf4コメント欄

要するに、『現代歴史学南京事件』って本を書いた人たち、笠原十九司・吉田裕という二人がまだ非公開扱いの資料を使って、引用のブツ切りか改変をして「偉い人も南京大虐殺を当時から自覚してたよ。」と書いたらしい。以下、読者らしいapeman先生たちの必死のフォローが続くw タネ本はこれだったのかね。

結論から言うと、「必死」に難癖をつけているのはnmwgip氏であり、それを無批判に支持している潜水艦さんでしょう。

靖国神社の偕行文庫で「公開」されている資料ですから「非公開」ではありません。
著作権法が認める「引用」は著作権の保護期間内であろうがなかろうが正当な行為です
  →Apemanさんのhttp://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070501/p1、論点2参照。
・笠原氏も吉田氏も「引用のブツ切り」や「改変」を行っていません。
  →同じくApemanさんのhttp://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070501/p1、論点3と4参照。

・それから、「陣中感想録」の内容は蒋介石に媚びたものであろうという指摘ですが、これもApemanさんに反論されていますね。
  →同じくhttp://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070501/p1、論点5参照。

これについてはまあ、「そういうこともあっただろう」と言うことは出来ますが、『岡村寧次大将陣中感想録』が現在のようなかたちになったのは1954年、厚生省引揚援護局の手によって、なんですな。仮に国民党の目をはばかって削除、改変した部分があったとしても、この54年の時点で元に戻せばすむだけのことです。


またnmwgip氏は、1984年発行の原書房「岡村寧次大将資料」の記述のほうが「陣中感想録」より忠実な回想に近いのではという旨を主張しています。
しかし実際は、「資料」の回想録部分は防衛庁(当時)戦史室の非公式な要請があって起稿したと、岡村自身が明記しているのですね。(『岡村寧次大将資料』(上)、序言を参照)。防衛庁の要請だったゆえ記述に「遠慮」があった可能性は小さくありません。

つまりnmwgip氏は「陣中感想録」=「国民党」への配慮、の可能性を指摘しながら、「資料=「防衛庁」への配慮、の可能性を指摘していないという典型的ダブスタを行っているわけです。


補足;
潜水艦さんが新たに発言していますが、

つーか、青狐氏は実物の回想録をちゃんと読んだことあるの? それとも展示されてる写真撮っただけで、あとは『現代歴史学南京事件』ってタネ本頼りなんですかね?
apeman先生もそんな感じだけどねぇ。
タネ本を頼りにしてたらそこを指摘されて泡食ってるようにしか見えんけどねぇw

まず事実関係ですが、靖国神社で「陣中感想録」は「展示」などされていません。閉架に収蔵されていて、複写可能なんですが。で、全頁のコピーは手元にあります。タネ本頼りではありません。
なので「タネ本を頼りにしてたらそこを指摘されて泡食ってるようにしか見えんけどねぇw」というのは明らかに間違い。