潜水艦さんの稚拙すぎる「転向ストーリー」

※この記事は、ウヨクさんに興味のない人は読む必要はありません。


潜水艦メソッドをめぐるやりとり。

# Apeman
『(1)無理に相手に断言させて揚げ足を取る伏線、(2)曖昧さに耐えられない、(3)歴史についてそういう語り方ができるのが当たり前だと思い込んでいる…。』 (2007/02/16 21:39)

# jujo 『(1)揚げ足を取る伏線に一票。』 (2007/02/16 22:28)

# Apeman 『だとしたらやっぱり「稚拙」ですねぇ…。もっと無邪気キャラをつくらないと(w』(2007/02/16 22:46)

確かに稚拙ですね。私の印象を言うと、最初のコメント35の時点で「揚げ足取り」狙いが見え見えでした(笑)だから相手にしない方針に出たわけです。

いっぽう揚げ足取りに失敗した(と思われる)潜水艦さんは「潜水艦の問いに青狐が応答しない」ことを理由に青狐批判を始めます。そしてそのことが契機となって「リベラルを辞めた」と言い張っているのですが、そのストーリー立ては、いま読み直しても稚拙、あるいは「お粗末」なものです。


さて潜水艦さんは昨日の発言でも、あくまで「ウヨク転向」の原因がApemanさんと青狐だと言い張っています。よせばいいのに。
http://blog.goo.ne.jp/ojisannsama/e/ffcbba57771cf5d27dd85968f0990596

いちおう読んでみましょう。

2007-02-16 22:33:31
http://blog.livedoor.jp/keroro_pekopon21/archives/50467759.html#comments
前にも何度か書いたが、俺は青狐氏とapeman氏、正確にはその取り巻き連中に上のとこで嫌気がさした。連中のブログに載ってた荒らされた場所も読んでリベラルを止めた。

何をどういい訳しようとも、俺をウヨクに追いやったのが宗教サヨクの連中だってことは動かんのよ。特にapeman先生と青狐氏だなw 
俺が、「信じてもいいのか?」、って聞いたときにサヨクは誰も任せてくれとは言わなかった。人様を自分の考えに染め上げようとしたくせに、その責任をとろうという一言が言えなかったんだ。

この発言のインチキ臭さは枚挙に暇ないのですが…
(1)まず青狐やApemanさんに「嫌気」がさした→「リベラルを辞めた」というロジックのウソ臭さですね。普通に考えたら、仮に青狐やApemanさんに「嫌気」がさしたところで、「青狐を嫌いなリベラル」になるだけのはずですが。つまり、青狐は「リベラル」の代表でも典型でも正統でもない(笑)わけで。
だいいち南京事件に関して「否定派」(それは多くは「極右」と重なる人たちですが)にどんどんディベートしていく青狐(やApemanさん)が「リベラル」の中でも例外的存在なのはほぼ自明でしょう。
そのリベラルの中の「例外」(青狐)に嫌気がさしたくらいで「リベラル」自体を辞めた、というストーリーが、あまりに稚拙、いやお粗末にすぎます。



(2)次に青狐に嫌気がさした契機が「「信じてもいいのか?」って聞いたときにサヨクは誰も任せてくれとは言わなかった」ことだ、という主張のウソくささです。
一般的に「リベラル」は「信じてもいいのか?」などという態度に出ませんって(笑)。希にそういう人も存在するとしても、他人のブログで初めて会った人間に「信じてもいいのか?」と求める、そんな「リベラル」がいると思いますか?(笑)
普通に考えて、リベラルを自称する人間はそのような権威依存的ふるまいを「露骨」に表明したりしません。


(3)上の(2)に関連しますが、「人様を自分の考えに染め上げようとしたくせに」という発言の「でっちあげ」性です。
私は「野田・向井は実際に何をしたか」問題において、自分の考えに染め上げようとしたおぼえはないですね。件のブログでの、私の「野田・向井」問題への言及は以下のようなものです。

54. Posted by 青狐 2006年05月26日 22:19
>裁判の勝ち負けがどうかというよりさ、実際に死刑になった人がそういう悪いことをしたかが知りたいんだよ。

なるほど。では、「今回の裁判」と「野田・向井は何をしたのか」は分けて議論したほうがいいでしょう。
「野田・向井は何をしたのか」は、現時点でははっきりと結論はつけられないと思います。
ただ第一の論点に戻りますが、大阪日日新聞鹿児島版の記事によると、野田は「友人の鹿児島県枕崎町中村碩郎氏」に「南京入城まで百五斬つたですが、その後目茶苦茶に斬りまくつて二百五十三人叩き斬つたです」と自ら手紙を書いて送信していました。
つまり、野田は自ら吹きまくっているわけです。こうなると「野田・向井が自らホラ吹き説」の可能性はきわめて大きく、遺族が家族崩壊に至った責任は、野田・向井本人に求められるのではないかと思われます。

ここでは
・現時点でははっきりと結論はつけられないと思う
・野田自身の手紙の内容を鑑みるに「「野田・向井が自らホラ吹き説」の可能性はきわめて大きい」
この2つが述べられているわけですが…

…この発言、どうみても「人様を自分の考えに染め上げようとした」ものとは言い難いはずですが。
潜水艦さんは、どうやら「青狐(またはApeman)=宣教師」「青狐(同)=洗脳」と強弁しているわけですが、私は基本的に史料的根拠のない主張はしませんし、史料がある場合でも極めて慎重な言い方にとどめているのですね。
結局、「人様を自分の考えに染め上げようとした」というのはレッテル貼りでしかありません。




2/17 午後 続き

結局「Apemanや青狐は酷い」とだけ言っておけばいいものを、欲張って「Apemanや青狐のせいでリベラルを辞めた」と言おうとして、思い切り嘘くさいストーリーに陥っているわけです。

だいたい、リベラルが半年足らずで「極右」になるかっつうの
潜水艦さん、この半年後には「侵略がどうこうって騒ぎたててる奴らは無知か、知ってて勝ち馬に乗ってるアホ」と公言しています(http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20061208参照)。半年前までリベラルだった人間が黄文雄系の極端な歴史観に(しかも短期間で)染まることはまず考えられないわけで…


以上、「おバカさんレポート」みたいなエントリを2日連続で行ったわけですが、動機の半分は久しぶりの夜勤の暇つぶし(笑)で、もう半分はこの手の「個人バッシング」の手口紹介も、このブログの読者の方々に何か参考になるかも…と思ったからです。潜水艦さんの場合はその口調の汚さ・下品さ、あたまの悪さが突出しているので、一つの典型例でしょう。