繰り返される「犠牲者非難」の派生形か

以下に「散歩道」というブログのエントリを紹介するのだが、
http://kuyou.exblog.jp/4799610/

「またまた来日、南京大虐殺の生存者」

南京大虐殺の生存者、日本で講演
(略)
http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY200612050265.html

南京大虐殺幸存者の証言を聞く会 in 神戸
<蘇 国宝 さん プロフィール>
 男性・80歳。
 南京郊外の小さな村「湖山村」で、南京に向かう日本軍が虐殺事件を起こしたが、
 蘇さんはそこで祖父、弟など親戚の10名が殺された。

どうして被害者数が増えるのか、謎の一端が解けたかもしれない。

謎でも何でもなく、(中国が)日本軍の南京侵攻戦全体における被害調査を行い、その成果を被害者数に追加していることは公表されていることだが。
それにしても、「またまた」という言葉を題名につけたのはどういうつもりなのだろう。



ちなみに湖山村は南京から東に約30キロ、新宿から八王子の距離くらいか。
問題はコメント欄の内容である。一例。

Commented by TMN at 2006-12-05 23:01 x
そうやって直接関係ない作戦の死者?まで組み込んでいけばそりゃあ人数は無限に増えていくでしょうよ。
同時に国共の同士討ちの犠牲者&馬賊の襲撃等の犠牲者も全部日本軍に責任押しつけてませんか?

中国だけの勝手な調査(と言っていいのか?)で犠牲者数をカウントさせるのは非常に危険だと言う事ですな。

上記の発言で不思議なのは「直接関係ない」という部分である。南京侵攻戦に向かう途中の日本軍が、「祖父、弟など親戚の10名が殺した」としても、それは「直接関係ない事件」で片付けられるのだろうか。

Commented by 嫌! at 2006-12-06 08:54 x
戸籍謄本でも有るのかな?今頃ノコノコ出て来て。

コメントの必要もないだろう。


さらに派生して、別のブログでこういうエントリが。
http://d.hatena.ne.jp/p_wiz/20061206

■メモ 19:00

またまた来日、南京大虐殺の生存者(散歩道)

中国全土に渡って存在した!? 南京虐殺被害者

この人は、南京の東30キロに南京虐殺の被害者が存在したという事柄から「中国全土に渡って南京虐殺の被害者が存在した」という疑問が浮かぶらしい。


…まあ何ですかね、アメリカで「東京大空襲の被害者を招く集い」があって、そこに横浜・川崎大空襲とか、立川の空襲とか、八王子の空襲とかの被害者が招かれたら、「またまた来米、東京大空襲の生存者」とか「日本全土に渡って存在した!? 東京大空襲被害者」なんて揶揄されたら、どんな気持ちになるか考えたことはあるのでしょうか、上記の発言をされた人たちは。