ヨージ・ヤマモト、NHK「視点・論点」で戦争について語る

山本燿司さん、NHK視点・論点」の「文学の中の戦争」シリーズの7回目に出演。
自分の文章を淡々と読み上げる。父が南方戦線で死に(餓死と述べたかどうかははっきり覚えていないが、補給船すらなかったことには言及していた)、母ががむしゃらに働いて子を育てたという。
父の死について「なんて馬鹿馬鹿しい死にかた」と繰り返し述べた。母に「遺族会だけはやめてね」と述べた、とも。
最後に坂口安吾の文章の一節を引用して終わる。録画しておけばよかった。うぅ。

24日追記
これは私の解釈だが、山本燿司氏は自分の父に関して「国によって戦争に動員されて」「馬鹿馬鹿しい」死に方をした、と認識しているように思えた。とほほさんがかつてコメント欄で使ったロジックを借りれば、「国のために死んだ」とは考えていないのは確かだろう。
むしろ「国の(愚かな作戦)のせいで死んだ」と考えているように思う。

これは戦う前に餓死した南方戦線の多くの兵士のことを考えれば、けっして特異な考えではないはずだ。