日中戦争忘却症候群(仮称)

apesnotmonkeysさんのコメント。

日本はアメリカ(にのみ)負けたという意識があまりにも肥大しているように思います。そのことが日中戦争についての認識を歪めているように思えてなりません。

要は、戦後ナショナリズムにとって「振り返るメリット」のない戦争だった、ということなのだろう。
しかし繰り返すが、20万の兵士は何の目的で中国に送り込まれ、何を目的で戦って命を落としたのか? 70年代以降本多勝一が行った告発を、多くのナショナリストは「中国プロパガンダの片棒」として否定したが、それらを排斥したところで、先の問いは残るはずだ。
小林よしのりの「戦争論」も、その信奉者の多くも、その問いには向き合おうとはしない。

こういう傾向を、とりあえず日中戦争忘却症候群(仮称)と呼ぶことにする。