岩波現代文庫「南京難民区の百日 虐殺を見た外国人」


岩波現代文庫南京難民区の百日 虐殺を見た外国人 」笠原十九司著を購入。
単行本は95年に刊行されていたが、ずっと品切れになっていた。今回文庫版で刊行。
版元の紹介文。

1937年12月,日本軍侵攻下の南京で避難民救済に奔走した外国人は,危険を冒して救援活動を行なう過程で,虐殺の実相を記録していた.本書は,彼らが残した史料と証言に依拠して,避難民・日本軍兵士・諸外国人の実像を活写しつつ,南京攻略戦の発端から1938年春までを辿り,南京虐殺の全体像に迫る.

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/60/9/6001500.html


岩波新書南京事件」同様、笠原氏の著作には、ところどころソースが明記されていない記述があって、それゆえ(その記述の部分は)議論の論拠として使えないという問題点があるが、岩波新書南京事件」、中公新書南京事件」(秦郁彦著)を読んだ方で同事件に興味を持った人にはお勧め。史料の紹介が豊富。