日本軍史料をスルーしそうな人たちが「南京」の映画を製作するもよう

南京事件に関して「南京攻略戦の真実を伝え、中国の謀略宣伝工作を暴露し、打ち破るべく、世界配信を目指したドキュメンタリー映画」の製作の話があるそうです。

日本文化チャンネル桜  公式メールマガジン」より転載。

年頭にあたって 日中情報戦争開戦?!    水島 総
 年頭にあたり、旧年中の衛星放送「日本文化チャンネル桜」への御厚情、御支援を心より御礼申し上げます。創立趣旨である戦後体制の全面的見直し、そして、我が国の伝統文化の復興と保持を目指し、微力ながら全力で邁進する所存であります。

 さて、昨年末にもお知らせしたように、今月二十日前後に、アイリスチャンの捏造本を基にした南京大虐殺」映画がアメリカで全米公開のスタートを切ります。

既に当ブログで述べたとおり、映画「Nanking」が「アイリスチャンの捏造本を基にした」という説に根拠はありません。
http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20061126
http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20061127


以下のエントリも参照。
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20070119#1169194493
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070119/p2


これに引き続き、今年は「南京陥落七十周年」ということで、中国、カナダ、アメリカ等で七本もの南京「虐殺」映画が製作、公開されるそうです。
中国の諜報工作が、いよいよ日米国民の離反を狙って本格化していることは間違いないと考えられます。
こういう歴史捏造プロパガンダ映画が世界中で公開され、南京大虐殺なる歴史の大嘘が「真実」として共通認識されるようになると、その結果、そこから生まれる「反日」意識が、同盟国アメリカ国民と世界中の人々に定着することが予想されます。

自分たちで勝手に「アイリス・チャンの著作を基にした映画」というレッテルを貼って、危機意識を煽っているだけの話です。映画はまだ公開されていません(2007年1月20日の日本時間20時時点)。
水島氏自身の言動こそ、客観的には「プロパガンダ」です。

それはさておき、ドキュメンタリー映画を作りたいそうです。

 前回も述べましたが、日本と日本人は、ついに中国から公然と「情報戦争」を宣戦布告された、そう私は考えます。
このままでは、大東亜戦争を戦って散華された英霊の皆様の謂れ無き汚名を放置、黙認することになってしまいます。
祖先、英霊のおかげで今を生きる私たちが、何もしないのは祖国と英霊の皆様に対する裏切りです。
前回、述べましたように、私は決意しました。

南京攻略戦の真実を伝え、中国の謀略宣伝工作を暴露し、打ち破るべく、世界配信を目指したドキュメンタリー映画の製作です。

 草莽の皆さん、この南京問題を日本人全体が受け止めるべき問題として、大きなチャンスと捉えようではありませんか。

私が心配するのは、「南京攻略戦の真実」を映画化されると称しながら、(当ブログで何度も紹介してきた)日本軍史料をスルーするのではないかということですが…
くどいようですが、何度でも同じリンクを貼ります。

略奪、強姦は軍の常だよ」と述べた中島今朝吾・第十六師団長
http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20060719/p3
阿南惟幾陸軍省人事局長の報告/田中新一・陸軍省軍事課長の所見
http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20060718/p2
南京事件の「日本軍の毒ガス攻撃案」の存在を日本政府が国会で言及していた
http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20060702
日本軍の給養体制の問題と「家を壊して薪にし、飯盒炊飯した」兵士たち
http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20060724/p2
捕虜殺害/死体の揚子江投棄を目撃した早尾乕雄陸軍中尉
http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20060718/p1
「南京攻略時に約四、五万に上る大殺戮」
http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20060701

これらの史料をスルーしないでほしいのですが…

幸い、年末からの呼びかけに、続々、全面賛同と参加の声が、学者、文化人、ジャーナリスト、政治家(国会議員、地方議員等)皆さんから上がっております。

映画製作への賛同と参加を表明した一部の皆さんをご紹介しておきます。
(賛同者名) 1月12日現在 順不同 敬称略

東中野修道 渡部昇一 加瀬英明 小堀桂一郎 小田村四郎
大原康男 岡崎久彦 中村粲 藤岡信勝 西尾幹ニ
八木秀次 中西輝政 阿羅健一 稲田朋美 頭山興助
西村眞悟 宮崎正弘 戸井田徹 上杉千年 
松原仁 日下公人 井尻千男 三輪和雄 伊藤哲夫 冨澤繁信
名越二荒之助 高森明勅 クライン孝子 山田惠久 田久保忠衛
藤井厳喜 花岡信昭 佐藤勝巳 佐藤守 山際澄夫 井上和彦
水間政憲 富岡幸一郎 大高未貴 児玉源太郎 茂木弘道 
小山和伸 細谷茂樹 高橋史朗 小林正 田中英道 篠沢秀夫
小川義男 佐藤和男 椛島有三 松村俊明 江崎道朗
ほか

多くの方が名を連ねていますが、この方々のほとんどは、これまでの南京事件問題において「日本軍史料」をスルーしておられますよ。
日本軍史料をスルーし続けている日本「南京」学会の東中野修道氏・冨沢繁信氏、茂木弘道氏。
百人斬り裁判で、「N大尉が小学校の講演で捕虜殺害を披露していた」ことをスルーし続けた阿羅健一氏・稲田朋美氏。
同裁判で稲田氏たちを支援した西村眞悟氏・松原仁氏。
「再審 南京大虐殺」で、エスピー報告の内容のうち「日本軍の暴虐行為」の部分をトリミングして紹介した大原康男氏、同じくご自身のブログで同じトリミングを行った佐藤守氏。http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20050714
その他、「つくる会」の皆様。

きちんと内部で議論して、「大規模な暴虐事件があったことを示す日本軍史料」と向き合った映像作品をつくってくださるといいのですが。

しかし、私の個人的予想は極めて悲観的です。おそらく内容面をリードするのは、東中野修道氏と冨沢繁信氏。冨沢氏は最近「「南京事件」発展史」という書籍を発表しましたが、
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31830005
やはり「大規模な暴虐事件があったことを示す日本軍史料」は全力でスルー。

水島氏の文章を続けます。

二十日以降、産経新聞がこの映画製作について記事に取り上げてくれるようです。

二十四日には、賛同者の皆さんが一堂に会し、内外マスコミに対して「南京の真実を伝える映画製作」発表記者会見と意見表明を行います。
是非、お時間のある方はお集まりください。

その他、雑誌「正論」では、別冊「正論」で南京特集を出版してくれるそうです。また、雑誌「WILL」もいろいろ特集を組んでくれるようです。
「SAPIO」や「諸君」もこれに続いてくれそうです。

やれやれ、「別冊「正論」」が出るのですか。

私たち自身も、チャンネル桜やインターネット、そしてムック風漫画、南京解説雑誌の製作と発行等、あらゆる分野を通じて、世界と日本国内に、この歴史の捏造を訴えていきます。

これ以降も、映画製作委員会立ち上げ、映画製作調査準備活動、脚本構成作り、キャスティング、撮影開始、編集・音入れ作業等の映画製作実務の他、資金集めの全国ネットワーク作り、前売り予約やDVD予約等の宣伝広報活動等々、しなければならない作業と活動は、数多くあります。
この戦いに勝利するためにも、全国草莽の皆さんの熱いご支援ご協力が必要であります。

この運動は、単に中国政府から宣戦布告された「情報戦争」を戦うというだけではありません。
この戦いを通じて、ややもすると分裂気味の戦後保守の大同団結と統一を目指してもいます。

そして、この先に見据えているのは、東京裁判史観に代表される戦後日本のあり方に対する根底的な見直しであり、それを国民レベルで実現する映像・文字・インターネットの大発信装置を、草莽の民の
手で創設することです。

 全国草莽の皆さん、中国から仕掛けられ、宣戦布告された日中情報戦争に、日本人全てが草莽崛起しましょう。
祖国日本の誇りと名誉を守る日本文化の「防衛戦争」に勝利しましょう。
戦後日本は、この戦いから変わります。

よくわかりませんが、自称「戦後保守」の「大同団結と統一」を意図しているそうです。まあ、半藤一利保阪正康秦郁彦福田和也…といった各氏はおそらく参加しないと思いますが。「南京」をステップボードに何だかもくろんでおられるようですが、この問題については別の機会に考えます。