橋本以行・海軍将校の証言

海軍第十一戦隊の保津、勢多、江風、涼風、比良、安宅などの艦艇は1937年12月13日午後に揚子江上にて南京包囲戦に参加した。
「保津」に乗艦していた橋本以行(終戦時中佐)は12月13日の江上攻撃について以下のような証言を残している。
ネット上に見あたらないのでここに転載。

午後1時38分、保津が南京下流の閉塞戦を突破した頃には、既に渡江していた小舟の数は減りつつあるように見受けたが、今度は桟橋用の箱舟や筏が現れた。もう乗る舟がなくなったのであろう。先頭を進むわが「保津」では主計兵、機関兵まで駆り出し、艦砲、機銃はもちろん、小銃まで持ち出して前後左右に射ちまくった
(「証言による『南京戦史』(10))。