通州は日本のアヘンの密造密輸政策の拠点だった

昨日の
播磨屋の「うたかたの記」」
http://d.hatena.ne.jp/harimaya/20050812#p2
のコメント問題の続き。

言うまでもないが、通州事件を起こしたのは「中国」の保安隊ではなく、日本の華北分離政策によって作られた、日本の傀儡政権である冀東防共自治政府の保安隊である。


しかも、通州で日本が行ったことの一つは「毒化政策」、つまりアヘン政策であった。
江口圭一氏はこう述べている。 

通州は冀東政権の本拠地であり、華北併呑の舌端であるとともに、アヘン・麻薬の密造・密輸による「中国毒化」の大拠点であった。
ヘロイン製造にあたった山内三郎は「冀東地区から、ヘロインを中心とする種々の麻薬が、奔流のように北支那五省に流れ出していった」と記し、中国の作家林語堂は「偽冀東政権は日本人や朝鮮人の密輸業者、麻薬業者、浪人などにとって天国であった」と書いた。
信夫信三郎「通州事件」は「日本の中国『毒化政策』に恐怖し憤激した通州の市民が保安隊反乱の混乱に乗じて日本の居留民―および朝鮮人に―に報復した抗日事件」として通州事件をとらえた。

江口圭一「十五年戦争研究史論」

播磨屋さんには上のような事柄を知ってほしいし、また知るべきである。