「日中戦争を直視しない現象」


さて「戦争動員責任」をどう考えるか、という論点は「自衛戦争」だったのか否か、という論点に直結している。「自衛戦争だった」認識ならば(戦争指導者や靖国神社の)戦争動員責任はスルーできるが、「自衛戦争とはいえない」認識ならば(戦争指導者や靖国神社の)戦争動員責任は当然問われる。

ここで、とくに問題になるのは日中戦争だ。
自衛戦争だった」認識の人にとって「日中戦争自衛戦争だったのか」という問いは最大の足枷であるに違いない。
したがって、多くの「自衛戦争だった」認識の人は、「日中戦争自衛戦争だったのか」という問いをスルーする傾向にある。
これを仮に「日中戦争を直視しない現象」と呼ぶ。

以上、フレームワークとして提示します。