2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

(分析)茂木氏の言説の短絡性

[2月3日、改題しました)茂木弘道氏の言説に関して、先日のエントリで書き残したことなど。というか、前エントリは「緊急エントリ」っぽい大ざっぱな構成になってしまったので、今日から改めて書き直し、という感じですね。まだ微熱がありますが、なんとか…

(メモ1)茂木氏の言説にチェックを入れる

(2月3日、改題しました)熱が下がらない状況なので、休み休み書きます。 NakanishiBさんのコメント。 (櫻井氏のような確信犯でなくても)プロパガンタ批判が(機能として)プロパガンタになるというのは現在では厄介な問題だと思います。 今日見たこのエントリ…

お詫び

風邪をこじらせてしまいました。次回エントリまで少し時間がかかると思います。

櫻井よしこ氏、またもや南京事件関連で「素人だまし」

緊急エントリ。全然時間がないのですが。 「諸君!」06年2月号の特集「もし中国(胡錦濤)にああ言われたら──こう言い返せ」で、「南京大虐殺」が扱われている。特集タイトル 永久保存版 百頁───《歴史講座》小泉首相以下全国民必読! もし中国(胡錦濤)に…

日本が日中戦争を始めたのは経済的動機だった?(2)華北分離工作と資金調達(麻薬の密輸・密売)

MacacaFuscataさんからコメントをいただく。 山中恒・山中典子『書かれなかった戦争論』では、蒋介石が行った法幣改革の影響が大きいとしていますね。 (2006/01/12 20:26) これは加藤陽子氏が指摘したものとは別の経済的要因と言えるようだ。 法幣改革に対す…

無名の人々を…

ここまで書いて、先日読んだArisanさんのブログ・「Arisanのノート」所収 「遊就館の思想」の http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20060109/p1 無名の人々を「虫のように」死なせることで生き延びる大きな仕組み という言葉がリアリティをもって迫ってきた。 ぜひ…

日本が日中戦争を始めたのは経済的動機だった?

先日の続き。 加藤陽子氏はこう述べる。(「戦争の日本近現代史」講談社現代新書、279頁)。 満洲を切り離した中国本部に対して、日本は、貿易と企業の市場とする方向で臨みましたが、関東州と満洲を除いた中国本部と日本の貿易は、三一年から三七年で半減し…

仮説=日中戦争は政治テロである(メモ1)

加藤陽子氏によれば、日中戦争の(日本側の)当初の目的は「蒋介石政権の全国統一の妨害」である。*1 南京戦の段階では、蒋介石政権を屈服・転覆させることが目的となる。しかし蒋介石政権は屈服しなかった。日中戦争の目的性がわかりにくいのは、自衛戦争で…

日中戦争忘却症候群(仮称)

apesnotmonkeysさんのコメント。 日本はアメリカ(にのみ)負けたという意識があまりにも肥大しているように思います。そのことが日中戦争についての認識を歪めているように思えてなりません。 要は、戦後ナショナリズムにとって「振り返るメリット」のない…

20万の兵士は何のために中国に送り込まれ、何のために命を落としたのか?

加藤陽子氏『戦争の日本近現代史―東大式レッスン!征韓論から太平洋戦争まで』によれば、太平洋戦争が始まる前の時点で、日中戦争において日本兵が20万人死んでいる。 *120万の兵士は何のために中国に送り込まれ、何のために命を落としたのか?…これはシビア…

2006年のあいさつ

今年もよろしくお願いします。 まだ頭の中が散らかっています。ゆっくり始動する予定です。